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答えが見つけられない1プラス1

先日、江戸時代の絵師 伊藤若冲と丸山応挙の2人が手掛けた屏風が発見?されたというニュースを見て、全く違う画風の2人が!と驚きました。しかし、その作品を目にした時、なんて自然に繋がっているのだろうと感動したものです。二人とも現代でもとても人気のある絵師だとは思いますが、作風が異なるため好みが別れるのではと思ってしまいますが、今回見つかった屏風は同じ緊迫の下地に、二人の世界が描かれているにもかかわらず、二曲一双として何の違和感もなく仕上がっているのをみて、一流は違うなとの印象を持ちました。近くで詳細に見るもよし、離れて全体を見るもよし。見事に1+1を2以上にした作品だと思いました。

別の1+1の話。東京目黒にある前田家の邸宅は、同じ敷地内に純和風の建物と洋風の建物を別々にしつらえた邸宅です。和洋折衷とは異なり、どちらの邸宅もまさに「本物」。一度に本物を見ることができる貴重な場となっています。建物だけでなく、和漢から見る庭園や洋館に続くアプローチなど都会の中で見れる貴重な緑の空間です。

最後に、1+1がマイナスにもなる話。正月の地震と9月の大雨による二度の災害に見舞われた能登半島の被災者の方々。2回以上の傷を負われて大変な思いをされているかと思います。心よりお見舞い申し上げます。