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- 2024/11/07
- 今日の現場
屋根に植物を植える!?
みなさんこんにちは。
突然ですが「草屋根」をご存知ですか?
読んで字の如く「草」の「屋根」なのですが🍃
日本人になじみ深い草屋根と言えば、やはり「かやぶき屋根」ですよね。
かやぶき屋根の材料は、すすきや葦(よし)等のイネ科の多年草です。
竹で土台となる骨格を作成し、軒先から茅葺を行っていきます。
一方で、今回紹介する草屋根は、屋根の上に土や軽量土壌、保水シート等を載せ、そこに植物を植栽したもの。
こちらは見たことある方はあまりいないのではないでしょうか👀
このように、建物の屋根に植物が植わるのです!
生きている植物が植わるので、植物の成長が楽しめるというわけですね(^^)/
長年放置されたせいで勝手に植物が生えてきたわけではありません。笑
草屋根が盛んな地域の一つであるノルウェーでは、数百年も前から森林資源を有効活用し、屋上の緑化設計が導入されていました。
19世紀の終わりごろまでは、ノルウェーや北欧の一部い地域では、もっとも一般的だったようです。
ノルウェーは森林が多いので景観を損ねることもなく、草屋根の光合成などによりCO2を軽減し、人と環境にやさしいお家作りをしているのですね🌲
そんな草屋根ですが。
先日、弊社では協力会社様と合同で、草屋根の植栽のワークショップを行いました(^^)/
植えた植物は、ノシバをベースに、イヌタデ、コウヤボウキ、ノイバラ、ノアザミ、スミレ、アケビ、コケ類 等々・・
周辺に自生している植物を使用。
各自、敷地内から自由に採取してきてもらいました(^^)/
何を植えようかな~と考える時間も楽しいですよね♪
その場所に自生している植物を植えることで、建物が周囲の環境によく馴染みます☺
その場に自生している植物を用いることによるメリットは他にもあります。
・その土地の気候に適している為、育成が容易。長期的に安定した草屋根を維持することができる
・自生している植物の為、植栽やメンテナンスのコストを抑えられる
等があげられます。
草屋根のメリットも実はたくさんあるんです☝
・太陽光が屋根に反射するのを防ぎヒートアイランド現象を緩和させる
・夏は蒸散冷却で涼しく、冬は断熱
・緑の増加
・植物の光合成による空気浄化効果(二酸化炭素を吸って酸素を放出するため) 等々🍃
温暖化が進む現代に適した、環境に優しい屋根と言えるかもしれません🌱
「屋根に植物を植えるなんて、家が傷むんじゃないか!?」と心配になりますよね?
しかし実際は紫外線や酸性雨などから家を守り、住宅の腐食を防ぐため寿命を伸ばすと言われているそうです!
お手入れも思いのほか簡単👀
基本は水やりは不要。冬場に枯草を刈り取る程度でok。
そうすると春にはまた綺麗に芽吹いてくれます☺
定期的に、余分な草を除草してあげるとより草屋根の環境を綺麗に保つことができるそうですよ。
ちなみに今回のワークショップの仕上がりはこちら!
ここからどんな風に変化していくのかすごく楽しみです。
季節の移り変わりによって様々な景観を楽しめるのは、生きてる植物を植える草屋根ならではですよね☺
来年の春頃には、きっと今とは違う雰囲気になっているんだろうな~
春になったら見に行ってみようかな♪
そしたらまたブログに書きますね🖊